スフィアマップとは何ぞやと、ここで躓く方が多いと思いますので、
スフィアマップの有り無しをまず確認してみます。
ままま式GUMIさんが綺麗なスフィアマップの使い方をされていて大好きなので
ままま式GUMIさんで見てみます。
この様に、なんだかキラキラします。
テカっとします。
イラストで描いたっぽく、髪の毛の輪郭の近くにハイライトがつきます。
スフィアには乗算スフィアと加算スフィアがありますが、この様な
ツヤっぽいものを出すものは加算スフィアがほとんどだと思いますので、
加算スフィアをメインに記事を書いてみます。
※スフィアを使わずにテクスチャで表現されているモデルも多数あります。とっても分かりやすい講座がありますのでURLを貼っておきます。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15511895
乗算と加算とは?
ざっくり言うと、加算をすると明るくなって、乗算をすると濃くなります。黒が一番濃いので、黒に乗算をしてもそれ以上濃くなりません。
白が一番明るいので、白に加算をしてもそれ以上明るくなりません。
普段からお絵かきソフトを使われている方は乗算や加算のイメージがしやすいと思うのですが、よく分からない方がほとんどだと思いますので、解説のために乗算加算を試しに塗ってみました。
肌の色にスフィアを適用しようと考えているので、元となる色を肌色っぽいオレンジにしてみました。
それに白で加算をしたものが左上。
2段目は元の色よりちょっと濃い目のオレンジ。
加算だと明るくなります。
白を加算すると真っ白になりますので注意。
3段目は黒で乗算。
3段目はくすんだピンク?で乗算。
乗算だと濃くなります。
イメージ的には、透明なセロファンに油性マジックで描いたものを2枚重ねる感じです。
この辺りは説明がよく分からないのでお絵かきソフトの解説をネットで検索してみてください。
肌色を明るくさせたいので加算スフィアを作ります。
スフィアと難しく書かれていますが、恐れることはありません。
実際にはPNGとかJPGとかBMPとかのただの画像ファイルです。
全体的に白い画像だと、明るくなりすぎてほとんどの肌色が飛んでしまいますので、
全体的に黒い画像でスフィアを作っていきます。
画像ソフトでこんな感じにレイヤーを重ねてPNGファイルを作ります。
大きさは256×256で。
必ずモデルと同じフォルダに画像ファイルを作ってください。今回は「hada_s.png」ファイルを作りました。
肌の材質のスフィアのところにhada_s.pngと入力。こんな感じになりました。
乗算スフィアじゃねーか!!!なんかよく見るとオレンジ部分がちゃんとスフィアっぽくなっていますが、乗算はお呼びでは無いので「加算」に変更します。
今度は良い感じに加算スフィアになりました。
MMDとPMDエディタでは見え方が違う時があるので、PMDエディタだけではなく、保存してからMMDでも開いて確認してみてください。
スフィアを無効にも出来ますので、スフィア有りが良いのか無しが良いのか試して試行錯誤していきます。
今回は肌のスフィアはこれでいきます。
次は髪の毛のスフィアですが、こんな画像を用意しました。
うん、良いんじゃないでしょうか。
あんまりテッカテカしすぎても不自然ですし、モデルによってスフィアが合うモデルと合わないモデルがあると思いますので自分の感性でつけていきます。
後ろ髪はこんな感じです。
今回は茶色髪だったのでこのスフィアで良しとしましたが、
髪の毛の色が違った場合はちゃんと髪の毛にあったスフィアの色にしてみます。
試しに緑髪のモデルに同じスフィアを適用してみましたが、とても不自然です。
緑色に合う様にスフィア画像を作っていきます。
ちょっと分かりにくいですがこんな感じで。
加算スフィアばかり説明していますが、乗算スフィアはどんな時に使うのか??
Lat式ミクさんはシャツに乗算スフィアを使っていますので、Lat式ミクさんモデルをお持ちの方はシャツのスフィアがどんな感じになっているのか眺めてみると分かりやすいかもしれません。
乗算スフィアの解説のために、見本君に白髪になってもらいました。
これに色付きスフィアを乗算で重ねてみます。
こんな感じになりました。
とっても良い感じなのではないでしょうか。
こんな感じに、白い材質と乗算スフィアはとっても相性が良いです。
服の影を表現するのに乗算スフィアを使ったり、色々な使い方が出来ると思います。
しかしこちらのファイルをMMDで持ってくるととっても反射が強くて光りすぎです。
材質の反射強度を強くしてみました。
今度は金属っぽくなってしまって髪の毛には見えません。
思い切って反射強度を0にしてみました。
光の当たり具合で出来る反射はなくなりましたが、光り過ぎるよりかはマシでしょうか…?
色々試行錯誤してみて、合う状態を探っていきます。
見本君は茶髪のままでこんな感じに服にもスフィアをつけてみました。
ちなみに、既存モデルを開くとフォルダの中に「〜〜
.sph」というファイルや「〜〜spa」ファイルがある事があります。
bmpファイルの拡張子をsphに変えると乗算スフィア、spaに変えると加算スフィアになります。PMXファイルは乗算・加算の選択が出来ますが、PMDファイルは乗算・加算の設定がPMDエディタでは出来ませんので、PMDファイルを作る際には、作った画像ファイルを加算にしたい時にはファイル名の後を「.bmp」から「.spa」に変えてください。