まばたきを作ってみる
※6月14日追記有りまばたきやあいうえおの口パク、その他怒りマークだったり頬染めだったりの色々な表情はモーフィング(通称モーフ)の機能を使います。
表情がつくと一気にうちの子に命が宿って楽しいです!
あいうえおが出来たら早速何か歌わせてあげてください。
表情モーフを作る方法は私の知る限り3通りあります。
・メタセコ等のモデリングソフトのプラグインで表情を作ってインポートする方法⇒モーフ用のプラグインが存在するのですが、
無料版ではプラグインは使えないのでこの方法は諦めます。
・メタセコ等のモデリングソフトで表情変化用のXファイルを作ってインポートする方法
⇒これなら無料のメタセコでも出来るのでお手軽!
ミラーリング前の頂点を移動させて(※頂点は増やしたり減らしたりしないこと)
表情を作ったら別名保存でPMXファイルを作ります。
PMDエディタのモーフ機能を使ってデフォルト表情モデルからまばたき表情モデルにモーフィングさせます。
分かりやすい講座があったのでリンクを貼っておきます。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24706921「無料版メタセコイアで作るMMDモデル 頂点モーフづくりの実践」
お手軽で作りやすくて良いのですが、私はこの方法でモーフを作ると
モーフの爆発を起こすので今回はこちらの方法は使いません。※モーフの爆発が気になったら検索してね☆
・直接PMDエディタで頂点モーフを作っていく⇒PMDエディタはモデリングソフトでは無いのですさまじく使いにくいのですが
モーフの爆発でやる気が削がれて不貞寝するよりかはマシだと思いますので
今回はこちらの方法を使っていきます。
1.下準備に髪の毛の材質を非表示にするまばたきを作るのに前髪が邪魔なので、モーフを作るときだけでも前髪が見えない様に不透明度を0にしておきます。
材質の「非透過度」を0にすると材質が透明になります。
ついでにエッジと両面描画も切っておきます。モーフを作り終わったら材質設定を元に戻すのを忘れないようにしましょう。
モーフの左の空白のところで右クリックをすると「新規モーフ作成」が出てきます。今回は「
頂点/UV」を選択します。
左右に見本君が出てきたと思います。
左側の見本君をいじくっていきます。右がモーフの確認用の見本君です。
上の子窓でよく使っている機能を載せておきます。
設定2の視野角。
OFFでも良いんですが、マシに見える13ぐらいにしておきました。
本当は視野角45度ぐらいでも可愛く見えるようにしないといけないんでしょうが
どうすればいいのか分かりません!!!
表示形式はWire2をよく使います。お好みで変えていってください。
「絞」で材質で絞っていきます。顔の肌から変形させていきますので顔肌を選択。
まつげ同時選択で顔肌と同時に変形していっても大丈夫です。好みで。
「動」は、「鏡像モード」を使ったり使わなかったりします。
モデルの頂点の具合によっては鏡像モードを使っても反対側が変形してくれない時もあるので
臨機応変に使い分けていきます。
※今回は、顔肌は鏡像モードが上手くいかなくてまぶたは上手く使えました。
「選」は使ったり使わなかったりですが、重なっている頂点を上手に選択するにはこの機能も使っていった方が良いと思います。
「この頂点を選択したかったわけじゃないのに!」をチェックする時なんかに使ってます。
※使い方ピンとこなかったら使わなくても大丈夫です
もう一つ「モーフ編集」っていう子窓が出てきているので、
「名称」を「まばたき」にして、「パネル」を「目」にします。※後でも変更出来るので今じゃなくても大丈夫です。
2.まぶたから頂点を移動させていく自分で鏡を見て、まばたきの時に表情筋がどんな動き方をしているのか、
もしくは自分の好きなモデルがどんな頂点の動き方をするのか研究していくと
モーフと仲良くなっていけるはずです。
好きなモデルは下まぶたも少し上に移動している子が多かったので、
それに倣って下まぶたを少しずつ上方向に移動させていきます。
上に移動させただけだと目がはみ出てしまうかもしれないので、ちょっとだけ手前にも移動させます。
上まぶたを移動させて、その上の頂点も半目ぐらいの位置まで移動させて
不自然にならない様に微調整していきます。
3.きちんとモーフが設定されているかは「モーフ編集」で確認していきます。頂点を移動させる
⇒
「反映」ボタンを押す
⇒
「反映」ボタンを押した後に、その下のスライドを1度左に戻してから
右にスライドさせる。こうすると右側の見本君が変形していくので、無茶な変形になっていないか、妙なエッジが出来てないかを確認していきます。
4.まぶたも移動させていって、色んな角度から見て、変なはみ出しがないかもチェックします。wire2やwire、通常などの表示方式を色々変えてみて見えない部分がおかしくなっていないかもチェックします。
5.顔の半分のモーフが出来た気がする!便利な鏡像適用機能があるのでそれを使ってみたいと思います。
今まばたきをさせた頂点を選択して、
「編集」⇒「編集頂点の鏡像適用」⇒「全ての編集済み頂点」⇒
「編集対称を鏡像位置に適用します よろしいですか?」
はい
6.鏡像になっているかチェック
ん?????
おかしいような……?
妙なエッジが出来ているし、変形するはずの頂点が動いていない…?
もしかするとメタセコで作っているモデルが左右対称になっていなかったとか不備があった可能性が有るので+作っているうちに「なんでこれこんな妙なポリゴンになっているの…」と思ったので、これから
4.5回メタセコに戻ってモデルの調整をしました。※骨が入った状態でこれが入ると一からやりなおしですごく凹むので、
ウェイトは適当か、ウェイト付けしてない状態のモデルで作業した方が精神衛生上良いと思います。
7.鏡像適用は諦めて、ハンドルと「動」子窓を駆使して最初から左右対称の頂点を同時に選択して作っていく。こんな感じで縦につぶしてから調整していく方向にしてみます。
さっきまでちまちまやってた苦労は一体なんだったのか…。無駄骨だったのか…。
こういう落とし穴が色々待ち受けているので、モデル作りは諦めないで根気強くやっていきましょう。
8.納得のいくモーフが出来たらモーフの設定をします。
「モーフ編集」の中の「新規追加」ボタンを押します。はい
9.続けて作成しますか?
しません。「いいえ」ボタン。
10.先ほど作った「まばたき」モーフを右クリックして「複製」を押します。新しく出来た「まばたき」モーフを右クリックして、「頂点/UVモーフ編集」を押します。頂点を表示させると、モーフが適用になっている頂点だけ表示されるはずです。
モーフの編集でスライドさせて変形が問題ないか確認して、次はウインクを作ります。
11.右側の頂点を選択⇒「編集」⇒「頂点編集の初期化−選択頂点のみ」を押す右目が元の表情に戻りました。
これでウインクOKですね。
「モーフ編集」で名称を「左ウインク」にして「新規追加」します。この要領で右ウインクも作れますし、眉毛のモーフも似たような感じでたくさん作れそうですね。
目や眉毛の要領で、口元のあいうえおモーフも作っていきます。
多分今の見本君の口元の頂点数だと、ポリゴンの割り方が少ないので上手く変形出来ないと思います。
丸が上手く作れない予感…。
あと歯とか舌とか作ってない…。
またモデリングからやりなおしですね。
口元はこれでもかというほど分割して頂点数を増やしておくことをお勧めします。
まばたきモーフ作って気力がもう無いので口のモーフはまた今度ボチボチやっていきます。
怒りマークとか頬染めのモーフは気が向いたら記事を書きたいのですが、
自分でモーフが作れるようになったら、頂点モーフだけだったら他のモデルを研究すれば理解出来る様になるのでは?と思うので、記事としては書かないかもしれません。
UVモーフの解説はやっておきたいですね。
いまいち分かってないですけどね!!!
各自検索でお願いします!!!ほら、こちら初心者ですから!!!!
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以下6月14日追記分メタセコからPMDエディタに持ってくる時に、
顔肌部分だけでも三角面に変換してからモーフを作成することをお勧めします。顔のモーフは左右対称で作られることが多いので、左右非対称な三角面で作られてしまうと
変なエッジや影が出来てしまう可能性があります。
PMXエディタは三角面の辺の向きを変えられる様な話も聞いた事はありますが、
PMXエディタでちまちま作業するよりかはメタセコで作業した方が早いと思います。
顔のオブジェクトを全選択してから「選択部処理」⇒「四角形面を三角形化」後は流れの気になる辺をワイヤーで逆向きに変えていって、
モーフの作成に進んでいきます。